韓国の研究チームが、フレキシブルなペロブスカイト太陽電池の商業化を加速させるため、ロール・ツー・ロール基盤の製造プラットフォーム技術を開発した。複数の国際学術誌にも掲載された。(詳細は記事末尾参照)
韓国化学研究院のハム・ドンソク博士と全北大学のキム・ミン教授による共同研究チームは、超高速光焼結法を用いて従来のロール・ツー・ロール製造工程時間を5倍以上短縮し、従来の技術より2倍以上大きい100平方センチメートルのモジュール級ロール・ツー・ロール大面積製造工程を実現した。以下に同研究院による発表全文を掲載する。
フレキシブルなペロブスカイト太陽電池は、シリコンベースの太陽電池と比べて軽量で柔軟性が高く、建物一体型太陽光発電や自動車のサンルーフ太陽電池、IoT用バッテリーなど多様な分野での活用が可能である。従来の製造方法では、バッチ型コーティング方式が主に使われていたが、大量生産にはロール・ツー・ロールコーティング工程が不可欠であった。
しかし、ロール・ツー・ロール工程では、バッチ方式と異なり、サンプルが決まった大きさの乾燥装置内を移動するため、長時間熱処理することが難しく、解決すべき課題とされてきた。
研究チームはこの課題を克服するため、超高速光焼結技術(IPL:intensive pulsed light)を導入した、