SKハイニックス幹部インタビュー「HBMは突然現れたスター商品ではない。初期の失敗にも諦めず」

SKハイニックスのイサンラク副社長(グローバルS&M担当)は、12月5日にソウルのCOEXで開催された「第61回貿易の日記念式典」において、最高の栄誉である金塔産業勲章を受賞した。

毎年、産業通商資源部が後援し、韓国貿易協会が主催する貿易の日記念式典では、その年の輸出拡大に貢献した功労者に対して政府から表彰が授与される。産業勲章はその中でも最も高いランクの表彰であり、特にイ副社長が受賞した金塔産業勲章は最高の権威を誇り、最も栄誉のある勲章である。

今回の受賞においてイ副社長は、AI時代の環境変化に先手を打ってHBMをはじめとするAI向けメモリ市場を牽引し、2024年上半期には186億ドルの輸出実績を達成するなど、半導体業界の地位向上と国家経済発展に大きく貢献した功績が認められた。

イ副社長は「今回の受賞はSKハイニックスのすべての構成員の挑戦精神と熱意が結実した成果だと思う」と述べ、「今後はより一層の責任感を持って会社と半導体産業の発展に貢献できるよう全力を尽くす」と感想を述べた。

SKハイニックスのニュースルームはイ副社長にインタビューし、これまでの功績を振り返り、今後の目標について語った。

1992年にエンジニアとしてSKハイニックスに入社したイ副社長は、豊富な技術知識を基に30年以上にわたりグローバルなビッグテック企業と堅固な協力関係を築き、急変するIT市場に合わせて最適な販売戦略を展開し、会社の市場支配力を強化してきた。

現在、イ副社長が率いるグローバルS&M組織は、全社の売上を担っている。彼はその役割を野球の「クローザー」に例えた。製品開発から量産までの「試合」をおさめ、顧客との厳しい数の戦いを経て最も高い価値を認められる「勝利」、つまり高い売上を引き出す役割を果たすという。

イ副社長のこの戦略家としての面は、SKハイニックスがダウントンを克服し、グローバルNo.1 AIメモリ企業としての地位を築くのに大きく貢献した。彼は厳しい市況にも関わらず、会社の技術力と顧客交渉力を基に、顧客別に高収益製品の販売拡大戦略を策定し、