韓国の研究チームが、特定の素材を合成するために必要な最終材料を自動で提示する技術を開発した。(※論文名など詳細は記事末尾に掲載)
韓国化学研究院(院長:イ・ヨングク)のナ・ギョンソク研究員と、韓国科学技術院(KAIST、総長:イ・グァンヒョン)のパク・チャンヨン教授の研究チームは共同研究を通じ、目的物質の化学式情報のみで合成に必要な最終材料(前駆体物質)を予測する人工知能(AI)技術を開発した。
※前駆体物質:目的物質を作成する過程で必要な全ての最終材料
最近では、バッテリーや半導体などの多様な産業分野で先端素材が非常に重要視されている。希望する素材を合成するには中間物質を見つける必要があるが、高額なコストを伴う繰り返しの実験を省略するため、AIを活用した方法が求められている。
しかし、従来のAI技術は新薬など有機素材に重点を置いており、無機素材に関する研究は相対的に不足していた。無機化合物は金属など複雑な構造と多様な元素を含むため、合成経路の発見が難しかったからだ。
研究チームは、目的物質Xの化学式だけで、それを合成するために必要な前駆体物質A、B、Cなどを逆方向で予測する新しいAI技術を開発した。
韓国化学研究院は、これに先立ち複雑なコーディングやサーバー構築なしで、