韓国標準科学研究院(KRISS、院長イ・ホソン)が、水素充填機に設置し、車両に注入される水素燃料の品質をリアルタイムで点検する装置を国内で初めて開発した。この技術により、水素燃料中の不純物による水素車の事故を事前に防止し、水素生産の品質向上も期待されている。
水素燃料は内燃燃料に比べ、生産、輸送、貯蔵時に汚染される可能性が高い。水素燃料の生産工程は内燃燃料に比べて複雑であるうえ、貯蔵・輸送・使用のための高圧処理過程で不純物が発生しやすいためである。
もし汚染された水素燃料が水素車に注入されると、爆発や事故のリスクが大幅に増加する。不純物は燃料電池の触媒を損傷させ、過熱や性能低下を引き起こす。また、予期せぬ化学反応を誘発し、水素の爆発リスクを高めるほか、エンジン機能の低下による二次的な事故を招く可能性もある。

そのため、水素充填所では、貯蔵および供給される水素燃料の不純物を国際標準化機構(ISO)が提案する基準に基づいて測定・管理する必要がある。従来の方法では、四半期に一度、検査機関が充填所を訪問して水素燃料を採取し、専用設備で不純物を測定していた。しかし、