韓国研究チーム、次世代ナイロン類似プラスチック生産のための菌株を開発 国際学術誌に掲載

韓国科学技術院(KAIST)のイ・サンヨプ特任教授の研究チームは、次世代プラスチック素材であるポリエステルアミドを生産できる微生物株を開発したと20日明らかにした。以下にKAISTの発表全文(訳)を掲載する。(※論文名など詳細は記事末尾に掲載)

ポリエステルアミドは、一般的に広く使用されているプラスチックであるPET(ポリエステル)とナイロン(ポリアミド)の長所を兼ね備えた次世代素材である。しかし、これまでは化石燃料からのみ生産可能であり、環境汚染の問題を避けることができなかった。

KAIST生命化学工学科のイ・サンヨプ特任教授の研究チームは、システム代謝工学を活用して微生物株を開発し、複数の新規タイプの環境に優しいバイオプラスチックであるポリエステルアミドを生産した。韓国化学研究院(院長 イ・ヨングク)の研究チームと共同で分析を行い、生産されたプラスチックの物性を確認することにも成功したと20日に発表した。

<ポリエステルアミド生産のための新規代謝炉/KAIST提供>。

イ・サンヨプ特任教授の研究チームは、自然界に存在しない新たな微生物代謝経路を設計し、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-ran-3-アミノプロピオネート)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート-ran-4-アミノブチレート)を含む9種類の異なるポリエステルアミドを生産可能なプラットフォーム微生物株を開発した。

廃木材や雑草など、