韓国の外貨保有高は世界9位…「十分な量」IMF局長

韓国が金を含む外貨準備高が世界9位であることが分かった。米メディア「Quartz」は8日(現地時間)、世界銀行と国際通貨基金(IMF)の統計を引用し、韓国の金と外貨準備高の合計が4600億ドル(約60兆円)で世界9位を記録したと報じた。

この統計によると、1位は中国で3兆4300億ドル、2位は日本1兆4100億ドル、3位スイス1兆1100億ドル、4位米国7200億ドル、5位インド6400億ドル、6位ロシア6300億ドル、7位香港5000億ドル、8位サウジアラビア4700億ドルだ。続いて韓国が9位を占めた。10位はシンガポール4300億ドル、11位はブラジル3600億ドル、12位はドイツ3000億ドルだ。

韓国銀行が最近発表した「2023年4月末の外貨準備額」によると、4月末時点の外貨準備額は4266億8000万ドルで、3月の4260億7000万ドルより6億1000万ドル増加した。韓国の外貨保有額は2ヵ月連続で増加した。

韓国銀行によると、外貨資産の運用収益の増加と米ドル安によるユーロなど他の通貨の外貨資産の米ドル換算額が増加し、外貨保有額が増加したと説明した。外貨準備額を資産別に見ると、有価証券は1ヵ月前より32億5000万ドル減の3743億4000万ドルと集計された。

預金は37億1000万ドル増の278億5000万ドル、IMF加盟国が出資金支払い、融資などで保有する請求権である「IMFポジション」は3000万ドル増の47億7000万ドルなどだ。IMF特別引出権(SDR)は1億3000万ドル増の149億3000万ドルとなった。

国際通貨基金(IMF)は韓国の外貨準備高は十分だと評価した。クリシュナ・スリニバサンIMFアジア太平洋局長は4日、仁川松島コンベンションセンターで開かれた「第56回アジア開発銀行(ADB)年次総会」で開かれた記者懇談会で「韓国のファンダメンタルズは非常に堅調で、外貨準備高も十分だ」と明らかにした。

スリニバサン局長は「韓国の外貨準備高が国内総生産(GDP)の25%を占めており、短期債務の2.5倍をカバーできるレベルであり、GDPの対外投資費が45%であることを考慮すれば十分だ」と説明した。スリニバサン局長は、「IMFの外貨準備額の適正性評価指数(Assessing Reserve Adequacy-ARA)であるARAは、新興国を対象に発表する指標であり、韓国経済にはあまり適用されない」と説明した。