韓国地検、日本を経由した不法外為取引者3名を拘束…キムチプレミアム狙い

複数の韓国メディアによると、大邱地検反腐敗捜査部は10日、特定金融取引情報法違反などの容疑で、コスダック上場会社A社の代表取締役B(54)氏など役職員3人を拘束起訴したと明らかにした。

(参考記事:韓国で仮想通貨取引が過熱、海外との差額「キムチプレミアム」20%超えに懸念

B氏らは2018年4月から昨年6月の間、無資本M&Aを通じて買収したA社の資金約155億ウォン(約16億円)を横領し、約1千800億ウォン(約184億円ン)相当の違法外国為替取引に関与した疑いが持たれている。

検察は、昨年、市中銀行などを通じた大規模な違法外国為替送金事件を捜査する過程で、B氏らが日本支社職員と共謀して日本で購入した仮想資産を韓国にいる共犯者に送り、より高い価格で売却する「キムチプレミアム」を狙って違法外国為替取引に加担したことを確認した。

また、犯行に使用した資金源を追跡する過程で、B氏らが外部借入金でA社を買収した後、その借入金を返済したり、B氏の個人リゾートを建設したりするためにA社の資金を使用するなど横領があった点も把握した。

一方、大邱地検は昨年8月からキムチプレミアムを狙った投機勢力が海外取引所で購入した仮想資産を国内取引所で現金化した後、海外に送金した事件を捜査し、これまで約9兆ウォン規模の違法外国為替取引事実を確認した。

このうち12人を拘束起訴するなど、計17人を裁判にかけ、海外共犯者10人に対して犯罪人引渡しなどの送還手続きを進めている。