サムスンDがシャープに「QD-OLED」パネルを供給か

サムスンディスプレイが日本シャープの有機EL(OLED)テレビ新製品に「QD-OLED」パネルを供給するとの見方が出ている。

3日、サムモバイルや韓国メディアによると、シャープは今月と来月、新製品OLED TV「アクオスFS1シリーズ」4種を発売し、このうち2種(55型C55FS1、65型C65FS1)はサムスンディスプレイから「QD-OLED」パネルを供給される。残りの2種はLGディスプレイのホワイト(W)-OLEDパネルが採用されたという。シャープの新製品OLED TVは日本市場でのみ販売される予定だ。

サムスンディスプレイがシャープに初めて供給した「QD-OLED」は、今年初めに公開された新規発光構造QM2製品であるとみられている。サムスンディスプレイは今年発売された2023年型サムスン電子のOLED TVにも「QD-OLED」QM2を供給している。

報道が事実でれば、サムスンディスプレイは自社の親会社であるサムスン電子以外に「QD-OLED」を供給する形になる。同時に、シャープはサムスン電子以外で「QD-OLED」パネルを採用した最初の企業となる。

グローバルTV用OLEDパネル市場はLGディスプレイがリードしている中、サムスンディスプレイが2021年11月にQD-OLEDの量産に乗り出し、市場が競争構図に変わった。その後、サムスンディスプレイはQD-OLEDの生産歩留まり向上とパネル製造コストの削減に注力してきた。