[Tech briefing]ASMLが0.55NA EUV露光装置を2025年に商用化へ…韓国で発表

■出所:THE ELEC 2023年12月12日付

・オランダ企業ASMLは0.33 NA極紫外線(EUV)露光装置「NXE:3800E」を来年に供給する予定で、0.55 NA装置は2025年に商用化する予定だ。

・ASMLコリアのジョン・ジンハン常務は12日に韓国で開かれた「アドバンストリソグラフィー&パターニングテックカンファレンス2023」(THE ELEC主催)において、「今後10年間のEUVロードマップ」を公開した。

・ASMLは0.33 NA装置の生産能力を強化し、2023年第3四半期まで213台を納品しており、新製品であるNXE:3800Eは最大220枚のウェーハを時間当たりに処理することができる。

・生産性向上のため、ウェーハ処理速度の向上とレーザー照射強度の増加などにより、エネルギー消費量を2018年に比べて42%削減した。

・0.55 NA装置は2025年に出荷を開始し、現在0.33 NA装置を使用しているメーカーはすべて0.55 NA装置に切り替えている。

・ASMLは研究開発(R&D)用の0.55 NA最初の装置「EXE:5000」を供給し、量産用0.55 NA装置「EXE:5200B」は2025年から出荷される予定だ。

・ASMLはハイEVプロセス転換とフォトレジスト(PR)及びマスクなどを支援するための生態系研究も進行中で、半導体市場が2030年までに1兆ドルに成長すると予想し、適時に装置を供給する計画だ。

※EUV露光装置は3nm以上のロジック半導体および10nm級DRAM生産に活用される。

画像:オランダASMLのEUV露光装置