韓・EU、半導体共同研究組織「半導体研究者フォーラム」を新設

韓国と欧州連合(EU)が半導体分野の最新技術と動向を議論できる「韓-EU半導体研究者フォーラム」を設立し、共同研究を進めることが分かった。

韓国科学省(科学技術情報通信部)のイ・ジョンホ長官とEU域内市場担当のティエリー・ブルトン執行委員は30日、ソウル市中区のソウル中央郵便局のスカイホールで第1回韓-EUデジタルパートナーシップ協議会を開き、このように合意したと韓国科学省が伝えた。

韓国科学省の当該報道資料:https://www.korea.kr/briefing/pressReleaseView.do?newsId=156578060

韓-EUデジタルパートナーシップ協議会は、昨年11月に締結した韓-EUデジタルパートナーシップを履行するため、科技通信部長官とEU国内市場執行委員を首席代表として新設した閣僚級協議会で、毎年両側で交互に開かれる。

両側はこの日の最初の協議会で、韓国とEUがグローバルデジタル規範の定立のために協力することが重要だという認識を共有し、パートナーシップ締結時に優先的に推進することにした11大協力課題のうち6分野の推進状況を点検し、協力事項を議論した。

特に、両側は科技通信部の半導体国際協力研究課題とEUの半導体研究革新事業を通じて韓-EU半導体共同研究を推進することに合意した。

このため、半導体分野で最新技術と動向を共有できる「韓-EU半導体研究者フォーラム」を新設し、毎年1回、両側が交互に開くことにした。

超高性能コンピューティング(HPC)および量子技術分野では、超高性能コンピューティング資源運営機関間の了解覚書(MOU)を締結し、両側研究者のインフラへのアクセス性を高め、超高性能コンピューティング資源を活用した応用研究を活性化することにした。

また、今回の協議会をきっかけに構成された量子技術専門家ワーキンググループを通じて、量子コンピューティング、量子センサー、量子通信などの共同研究分野を発掘し、サプライチェーンと生態系構築方案を議論することにした。

サイバーセキュリティ協力体系構築のため、科技通信部と欧州サイバーセキュリティー院(ENISA)間のサイバーセキュリティー協力了解覚書の締結を提案した。

人工知能(AI)分野では、高リスクの人工知能を定義し、信頼できる人工知能を実装することを目標に、両側の法・政策推進状況を共有する常時コミュニケーションチャンネルを開くことにした。

イ・ジョンホ長官は「韓国とEUが一緒にグローバルデジタル規範を先導するきっかけになると確信している」と述べた。