サムスンのQ2ファウンドリシェアが10%台回復、TSMCとの格差縮まる

今年第2四半期(4~6月)、ファウンドリ(半導体委託生産)市場シェア1位の台湾TSMCと2位のサムスン電子の市場シェアの差がやや縮小したことが分かった。

5日、台湾の市場調査会社トレンドフォースによると、今年第2四半期のサムスン電子のファウンドリ売上高は前四半期比17.3%増の32億3千400万ドルを記録した。

※トレンドフォースの当該報告原文(英文):https://www.trendforce.com/presscenter/news/20230905-11827.html

市場シェアは第1四半期の9.9%から第2四半期の11.7%で1.8%ポイント上昇した。

トレンドフォースは、サムスン電子の業績見通しについて「第3四半期は景気低迷により、アンドロイドスマートフォン、PC、ノートPCの需要が減少する可能性が高い」とし、「これにより、8インチファブ(工場)の稼働率は引き続き低下している」と分析した。

1位のTSMCの第2四半期の売上高は156億5千600万ドルで、前四半期より6.4%減少した。

TSMCの市場シェアは56.4%で、前四半期より3.8%ポイント下落した。

これにより、TSMCとサムスン電子の市場シェアの差は第1四半期の50.3%ポイントから第2四半期の44.7%ポイントに減少した。

トレンドフォースはTSMCの売上高について「7、6ナノ(nm-10億分の1m)製造工程の収益の流れは順調だったが、5、4ナノ工程部門では縮小を経験した」とし、「しかし、最近、iPhoneの生産サイクルに順風が吹き、関連部品の需要が急増している」と分析した。

10大ファウンドリ企業の第2四半期の総売上高は262億4千900万ドルとなり、前四半期より1.1%減少した。

しかし、これらのファウンドリーメーカーの売上高は第3四半期に反発した後、緩やかな成長傾向を見せるとトレンドフォースは予想した。