世界の半導体サプライチェーンが今後、米国と中国を中心に二分されるという見通しが韓国のシンクタンクから出ている。
韓国の政府系シンクタンクである外交経済政策研究院(KIEP)世界地域研究センターのチョン・ジョンゴン上級研究委員は11日、「KIEP今日の世界経済-グローバル半導体供給網の再編:現状と展望」という報告書を発表し、「今後、グローバル半導体供給網は、米国と同盟国中心の先端半導体供給網と汎用技術に基づいた中国中心の半導体供給網に二分されるだろう」と展望した。
彼は、米国の対中半導体制裁が中国の先端半導体製造能力強化に大きな障害要因になるとしつつも、「中国をグローバルサプライチェーンから完全に排除することは不可能であり、インドや他の東アジア諸国に短期間で置き換えることも不可能」であると評価した。