韓国証券社「今年、半導体在庫は底を打つ。積極的に投資比率を拡大すべき」

韓国のKB証券は、今年、スマートフォンとPCの半導体需要が底を打ち、来年から反発するとみて、半導体関連銘柄の比率を積極的に拡大するよう提言している。

キム・ドンウォン研究員は「今年のスマートフォン、PCの出荷量が10年ぶりに最低を記録し、スマートフォンとPCメーカーが保有しているメモリ半導体の在庫が3年内の最低点を示すなど、需要が底を打ったとみられる」とし、「過去4年間蓄積されたスマートフォンの交換需要の待機物量が5億台と推定され、来年のスマートフォンの出荷量が今年より5.2%増加するだろう」と予想した。

※KB証券の当該報告レポートURL(ハングル):https://www.kbsec.com/go.able?linkcd=s040203010000

また、「来年のPC出荷量も今年より5.5%増加するだろう」とし、「2025年にWindows10のサポートが終了し、企業用PCの交換需要が市場成長を刺激すると予想されるため」と説明した。

キム研究員は「最近、サムスン電子がスマートフォンメーカーに供給するモバイルDRAMの価格引き上げに成功し、これまで部品価格の引き上げを拒否していたグローバルPCメーカーも半導体の在庫減少などで今月から部品価格の引き上げに同意する雰囲気が強くなっている点も、部品価格の反発機会を提供するだろう」と説明した。

同氏は「スマートフォンとPCメーカーの在庫調整完了と部品購入拡大で、半導体固定取引価格は今年第4四半期に2年ぶりに上昇転換するだろう」とし、「スマートフォンとPCの売上比率が大きい企業に対する積極的な比率拡大を考慮すべきだ」と説明した。

その上で、サムスン電子、SKハイニックス[000660]、サムスン電子[009150]、LGイノテック[011070]、LGディスプレー[034220]を最適銘柄として提示した。