LGディスプレイ、「17インチ折りたたみ式ノートパソコン用OLED」本格量産開始

LGディスプレイは24日、「17インチ折りたたみ式ノートパソコン用有機発光ダイオード(OLED)パネル」の量産を開始したと明らかにした。

今回の新製品発売を機に、IT用OLED市場の拡大に本格的に乗り出す方針だ。

※LGディスプレイの当該報道資料(ハングル):https://www.lgdisplay.com/kor/company/media-center/latest-news?contentId=5218

新製品は、有機発光層を2層で積み重ねるタンデム(Tandem)OLED素子構造を適用して寿命を大幅に延長した。

LGディスプレイが2019年に業界初開発したタンデムOLEDは、既存製品に比べて寿命が長く、輝度と耐久性に優れているのが特徴だ。

OLED素子に加わるエネルギーを分散させ、より長く安定して動作することができ、画面の使用時間が比較的長いIT製品に最適化された技術と評価される。

また、新製品には既存のフォルダブルパネルとは異なる特殊素材を適用し、折り畳む部分のしわ現象を最小限に抑え、パネルを広げたときに滑らかな画面を楽しむことができる。

画面を内側に折りたたむ「インフォールディング(in-Folding)」構造で、折りたたむ部分の曲率を3R(半径3㎜の円の曲率)まで下げ、半分に折りたたんだ時、画面の上下が密着したようなスリムなデザインを実現する。

17インチの大画面にQHD+(2千560×1千920)解像度、OLED特有の無限大コントラスト比で、いつでもどこでも鮮明な高画質コンテンツを表現する。

新製品は、画面を完全に広げた状態では4:3の画面比率の17インチポータブルモニターやタブレットPCとして使用できる。半分に折りたたむと、3:2の画面比率の12.3インチノートパソコンとしても使用できる。

高感度トータルタッチソリューションを搭載し、指とペンタッチの両方が可能だ。

LGディスプレイの関係者は、「タンデムOLEDや特殊折りたたみ構造など、差別化技術に基づいた多様なIT用OLEDパネルを開発し、受注を拡大していく」と述べた。