アジア内影響力2位は中国、3位は日本…韓国は? 【アジアパワー指数2023】

アジアで影響力が最も強い国はどこか?

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豪州のシンクタンク・ロウィ(Lowy)研究所が最近発表した「アジアパワー指数」(API・Asia Power Index)によると、アジアで最も影響力が強いのは米国(80.7点)だったことが分かった。

※Lowy Institute Asia Power Index:https://power.lowyinstitute.org/

これにより米国は3年連続アジア内の影響力1位となった。 米国は昨年も同じ部門で82.2点を記録している。

2位は中国で、中国は過去の調査で74.6点だったが、今回の調査では2.1点下落となる72.5点を記録した。 これで1・2位の米国と中国の格差は7.6点から8.2点に点差が広がった。

ロウィ研究所の「アジアパワー指数」キャプション

ロウィ研究所は、中国が強力な封鎖政策などを広げたことが国際的な影響力の減少に多くの影響を及ぼしたと分析した。

続いて3位には日本(37.2点)が入った。4位はインド(36.3点)、5位はロシア(31.6点)、6位にはオーストラリア(30.9点)が入った。

韓国29.5点で7位だった。 韓国は2021年にオーストラリアに順位を抜かれている。

8位にはシンガポール(25.1点)、9位にはインドネシア(19.4点)、10位にはタイ(18.7点)が入っている。北朝鮮は10.6点で17位、最下位の26位にはモンゴル(2.0点)だった。

日本についてロウィ研究所は「2022年、そのスコアは1.4ポイント減少し、アジアパワーインデックス開始以来、日本の相対的な減少傾向が続いている」とし、特に「レジリエンス」(国家の脅威への抑止力)は前年比2ランクダウンの11位と低い水準になったことに言及した。一方で「軍事力」と「将来の資源」は順位を上げ6位と5位となったことにも触れている。

ロウィ研究所は、日本の首都東京について「限られた資源を活用して地域に広範な影響力を行使する、典型的なスマート・パワーであり続けている」とし、「日本は、パワーギャップがプラスであることからもわかるように、利用可能な資源を考慮すれば、予想以上に地域に影響力を及ぼしている」などと説明した。

韓国についてロウィ研究所は、最も強力な指標が「防衛ネットワーク」(4位)であり、「同盟国である米国との広範な防衛協力の結果」であると伝えた。

最も弱い指標は日本同様「レジリエンス」であり10位となった。これは前年比3ランクダウンであり、「同国の資源安全保障が弱体化した結果である」とロウィ研究所は指摘した。

韓国が日本に勝った指標は「レジリエンス(10位)」と「軍事的能力(5位)」の二つだった。他の6つの指標では日本を下回っている。

ロウィ研究所は毎年26カ国を対象にアジアパワー指数を発表している。 アジアパワー指数は133の指標をもとに、外交、経済、軍事方面で各国の影響力を評価して算定する。

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