コロナパンデミックのなか注目度が上がっている「拡張仮想世界(メタバース)」への関心が高まるなか、同技術の特許申請も急増している。韓国の特許出願数は世界3位であることが分かった。日本のそれを上回っている。
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PwCコンサルティングの資料によると、メタ―バスのグローバル市場規模は2021年の1,485億ドル(約20兆円)から」2030年には1兆5,429億ドル(約204兆円)へと10倍以上成長すると予想されており、市場確保のための技術競争も激しくなっている。
韓国特許庁の発表(3日)によると、世界5大特許庁(IP5)に出願されたメタバース関連特許は、最近10年間(’11年~’20年)に年平均16.1%成長し、高い増加傾向を見せている。
最近5年間の出願数(2016~2020)はその前の5年間(2011~2015)に比べて約3倍(14,983件 → 43,698件)に増えており、メタバース関連出願が加速化していることが分かった。 これは2015年以降、実感型コンテンツとHMDが融合し、メタバースに対する産業的活用が増加した結果と見られている。
出願者を国籍別でみると、最近10年間(2011~2020)では、1位は米国(シェア35.9%)の17,293件で、2位は中国(29.7%)の14,291件、3位は韓国(16.2%)の7,808件であることが分かった。日本は4904件で4位だった。5位はEU(3822件)だった。
このなかで、特に中国の出願増加率(年平均42.5%)が際立って高いことが分かった。韓国の出願増加率は10.8%であり、中国や米国(11.9%)、EU(10.9%)と同レベルだった。日本は7.7%と少し伸び悩んでいるようだ。
企業別('11~'20)では、マイクロソフト(MS)が1,437件で1位を占め、IBM が1,212件2位、韓国のサムスン電子が1,173件だった。韓国勢では他にLG電子が661件で10位に入っている。日本勢はソニーが1103件でサムスンに次ぐ4位に入った。
詳細技術分野別出願動向(2011~2020)を見ると、コンテンツ(47.8%)、オペレーティングシステム(43.9%)、ディスプレイ(8.1%)、代替不可能トークン(0.2%)の順だった。これは仮想世界構築のためのオペレーティングシステムが定着し、ゲーム、映画の他にも製造業、金融、教育などに適用された実感型コンテンツ技術で市場を先取りしようとする努力が特許出願の増加につながったものと見られる。
韓国特許庁生活用品審査課イ・サンホ審査官は「メタバースに関連する製品・サービスが実際の日常生活の中に融合され、その分野の技術開発もより活発になるだろう」とし、「韓国企業が特許競争力を確保し、市場を先取りする できるよう、今後も産業界に必要な特許情報を分析・提供するために努力する」と述べた。
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