韓国のソウル市が世界主要都市の金融競争力を測定する代表指数である「国際金融センター指数(GFCI 33)」で130都市のうち10位と評価された。2015年以来で最高順位となった。
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英国のグローバルコンサルティンググループZ/Yen社が全世界130都市を対象に分析した「The Global Financial Centres Index 33」によると、ソウル市は昨年9月に発表された総合順位11位から1ランク上昇となる10位を記録した。ソウルの順位は、2021年に金融活性化政策を本格的に推進して以来、着実に上昇しており、北京(13位)、パリ(14位)、東京(21位)よりも高い順位となった。
上位都市では、金融先進都市であるニューヨークが1位、ロンドンが2位をそれぞれ占め、シンガポール(3位)、香港(4位)がその後に続いた。
ソウル市は5つの主要評価項目のうち、「企業環境」、「インフラ」、「金融産業の発展」、「都市評判」の4項目がすべて15位圏内に入った。特に「都市評判」項目は3段階上昇して9位を記録し、「インフラ」項目も5位を記録するなど高い評価を受けた。
一方、日本の東京は昨年の16位から5ランク降格となる21位となった。5つの主要評価項目のうち、「企業環境」はかろうじて14位に入ったが、「インフラ」「金融産業の発展」「都市評判」「人的資本」の4項目に関しては15位圏から外れた。
ソウル市は、未来成長可能性の分野で130都市中1位となり、昨年に引き続き「未来成長可能性の高い都市」の地位を維持した。
国際金融センター指数(GFCI)評価分野のうち、「フィンテックランキング」も昨年9月の順位より2ランク上昇となる12位を記録し、デジタル金融都市ソウルの競争力が高く評価された。
ソウル市は今年1月にデジタル金融スタートアップ支援空間である第2ソウルフィンテックラボを開館するなど、フィンテック有望企業の発掘と企業別オーダーメイド支援を通じて、ユニコーン企業の成長支援に集中している。デジタル金融都市としての競争力をさらに強化していく計画だ。
また、オ・セフン市長はソウルの金融都市の競争力を強化するため、最近金融先導都市ロンドンを訪問し、「アジア金融中心地」ソウルのビジョンを発表するなど、ソウルを世界5大金融都市にするという目標のもと、金融産業育成総合計画の推進に拍車をかけている。
キム・テギュン・ソウル市経済政策室長は「今回の国際金融センター指数(GFCI)順位発表の結果、ソウルが持つグローバル金融都市としての魅力と競争力が十分に証明された」とし、「今後、より多くの海外資本、人材などが集まることができるグローバル金融ハブ都市ソウルに発展していきたい」と明らかにした。
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