LGES、中国華友コバルトとバッテリーリサイクル合弁会社を設立へ

韓国のバッテリー最大手であるLGエナジーソリューション(LGES)が中国1位のコバルト生産会社であるホアユウコバルト(華友鈷業)とバッテリーリサイクル合弁会社(JV)を設立する。

中国内に設立される初の韓中合弁バッテリーリサイクル企業だ。

LGESは、7日午後、中国浙江省にあるホアユウコバルト本社で「バッテリーリサイクル合弁法人契約締結式」を開いたと8日明らかにした。

LGESの当該報道資料(ハングル):https://www.lgensol.com/kr/company-newsroom-detail?seq=8561

新規合弁法人は、バッテリー生産過程で出る廃棄物であるスクラップ(Scrap)と廃バッテリーなどから核心原料であるニッケル、コバルト、リチウムなどを抽出する。

このため、中国江蘇省南京市、浙江省曲州市にそれぞれスクラップを処理し、廃電池を加工する前処理工場、リサイクルメタルを処理する後処理工場を設立する計画だ。

今年、本格的な工場建設を開始する予定で、予想稼働時期は来年末になる。

合弁法人が生産するメタルは、その後正極材生産過程を経て最終的にLGESの南京バッテリー生産工場に供給される予定だ。

今回の合弁法人設立により、LGESは資源の好循環を通じて核心原料を安定的に供給することができるようになった。

ホアユウコバルトグループもLGESとの協力を通じて、安定的なリサイクル量の拡大と販売先を確保することができた。

両社は今後、戦略的パートナーシップ関係をより強固にし、バッテリーリサイクル事業分野で協力を拡大していくことにした。

LGESは、「持続可能で安定的なバッテリー供給網を構築するためには、バッテリーの全ライフサイクルを管理する資源善循環システムの構築が不可欠」とし、「ホアユウコバルトとの協力を基に、リサイクル部門の顧客価値能力をさらに強化することができるようになった」と述べた。

LGESは、バッテリーリサイクルおよび再利用市場での新事業機会を模索し、競争力のある企業とのパートナーシップを確保するなど、資源循環システムの構築に取り組んでいる。

LGESは、「2027年まで米国、ポーランド、アジアなど主要生産拠点の全バリューチェーン(バリューチェーン)にわたって有力企業と協力し、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営に力を注ぐ予定」と述べた。

※写真:LGES提供