韓国の人気車種「グレンザー」で12回目の不具合 今度は「坂道で勝手に後退…」

現代自動車の新型グランジャー(GN7)がまたリコールされる。今回はスマートクルーズコントロール使用中に坂道で後退する不具合が見つかった。

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リコール対象はグレンザーのハイブリッドモデルだ。電子式ブレーキソフトウェアの設定ミスにより、坂道で後ろに押される現象が発見された。 

この現象はスマートクルーズコントロールを利用する際に発生する。前の車が止まるときに合わせて止まらなければならないが、正しく止まることができず、後退する問題が生じた。現代自動車は来月2日からソフトウェアをアップデートするリコールを実施する予定だ。

Grandeur/HYUNDAI

新型グレンザーは発売から半年も経たないうちに10回以上の無償修理と2回のリコールで、フラッグシップにふさわしくない品質という批判を受けている。

ECUソフトウェアからドアハンドル、パワートランク、タイヤ空気注入器、電子式変速システムコントローラー、前方衝突防止補助コントローラーなど様々な原因で計11回の無償修理の対象になった。 また、駐車距離警告システムに続き、今回の電子式ブレーキの欠陥でリコールを実施する。

グレンザーは日本ではトヨタのクラウンに相当する老舗のプレミアム車種だが、クラウンと異なり長年にわたり販売数上位に君臨してきた。そのような人気車種が発売初期から多発的に欠陥がみつかるケースは珍しく、現代自動車の品質管理に疑問が生じている。

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