「韓国のシェアは93%」車載OLEDディスプレイ市場…中国の追撃も本格化

韓国のディスプレイ業界が昨年、高速成長している車載用有機EL(OLED-有機発光ダイオード)ディスプレイ市場で圧倒的なシェアで1位を記録したが、中国の追撃が本格化したことが分かった。

韓国ディスプレイ産業協会は2日、車載用ディスプレイのバリューチェーン、グローバル競争力分析データをまとめた「車載用ディスプレイバリューチェーン分析レポート」を発表した。

※当該レポートURL(ハングル):https://www.kdia.org/bbs/bbsView.jsp?mgrId=28&bbsId=9612&cPage=1&cBlck=1&srchItem=ALL&srchWord=

協会によると、車載用OLED市場は昨年2億5000万ドル規模で、韓国のシェアは92.9%(2億3000万ドル)に達する。

ただし、中国メーカーが市場に参入し、競争体制に転換した。中国の昨年の車載用OLEDのシェアは7.1%(2000万ドル)で、前年0%からわずか1年で大きく成長した。

協会は「今後、車載用OLED市場でも競争が激化するのか注目する必要がある」とし、「韓国企業はプレミアム自動車が要求するスライダブルなどの新しいフォームファクターの実現が可能なOLEDなどに集中しており、プレミアム市場で韓国企業の市場優位性は持続すると予想する」と明らかにした。

OLEDは太陽光の反射を上回る明るさレベル(500~1000nits)と極端な温度変化(-30~70℃)にも動作に影響がなく、自由なデザイン変形と高精細の実現にも影響がないため、車載用ディスプレイ市場で注目を集めている。

OLEDが車両用ディスプレイ市場で占める割合は、昨年の2.8%から来る2027年には17.2%まで割合が徐々に大きくなると予想される。特に、これまで車両用ディスプレイ市場は走行情報を表示するレベルにとどまったが、今後は映画などのコンテンツを一つの画面に表示する需要が増え、大型化される見通しだ。

協会のイ・ドンウク副会長は「世界の自動車業界でディスプレイ技術が占める重要度がますます高く注目されている」とし、「今後、車両用ディスプレイ実証支援の基盤構築事業、技術融合のための議論の場を設け、ディスプレイと自動車の同伴成長に努めたい」と述べた。