韓国のLK-99検証委「検証したいがサンプルを得られない…研究元から連絡来ない」

量子エネルギー研究所(Quantum Energy Research Centre)など韓国の研究チームが常温・常圧超伝導体と主張している物質「LK-99」について、その検証に乗り出した韓国超伝導低温学会LK-99検証委員会が、早ければ2週間以内にサンプルを製作し、その後1週間以内に交差測定まで完了できることを明らかにした。

(参考記事:「韓国研究陣が発表したLK-99は超伝導体ではない」…海外で検証相次ぐ

聯合ニュースなど韓国各紙によると、検証委員会は11日の書面ブリーフィングにおいて、「需給が問題となった硫酸鉛が来週初めに確保され、約2週間ほどで再現試料(サンプル)が出るものと予想される」とし、「サンプルが確保されると、定められた手順に沿って検証し、結果が出次第、迅速に結果を発表する」と述べたという。

聯合ニュースの当該報道(ハングル):https://n.news.naver.com/mnews/article/001/0014126221?sid=105

学会は先週、検証委員会を構成し、LK-99を他の研究室で製作して測定することと、LK-99を製作した量子エネルギー研究所側からサンプルを提供してもらい、これを測定する検証を行うと明らかにした。

検証委員会は、LK-99の材料の一つである硫酸鉛は当初、需給に2週間以上の時間が必要だと明らかにしたが、今回材料確保が可能になり、およそ2週間程度で再現物質が出ると予想すると明らかにした。

検証委員会によると、再現グループに3つの大学の研究室が追加で参加し、合計6つの研究室が物質再現に取り組み、慶煕大学も測定に追加で参加することにした。

ただし、量子エネルギー研究所は当初、2~4週間後にサンプルを提供すると連絡があったが、それ以降は連絡がないと検証委は説明した。

検証委は、超伝導性検証のために電気抵抗特性、磁気特性、相転移特性、外部磁場反応性、成分および構造分析などを行う予定だと明らかにした。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは以下のようなコメントが投稿されいている。(※ネイバーニュースコメント参照)

「(サンプルを)欲しがらないで、学会費と研究費で製作して作ってみろよ。世界有数の大学は自分で作りながら測定して検証しているのに、君たちは何をしているんだ?」
「いずれしても(世間の)関心は量子エネルギー研究所側の発表に集中するはず。(検証委が)発表しようがしまいが、すでに出ている話しかできないだろう」
「人の成功を嫌がるニュアンスを感じるなあ」
「政府と大企業が集中的に支援すべきだ。不必要な政治資金は与えないで、常温高圧超伝導体の研究開発に投資して世界を席巻しないと」
「個人的には失敗してほしいと思っている。失敗した後でアメリカにスカウトされて成功してほしい。韓国には他人の成功を妬む人が多すぎるから」
「俺の株はどうなる」
「大韓民国の水準で検証なんてできるのか?」
「超伝導なんか信じないが、検証委員会は専門学術機関でも国家機関でもない一個人の集まりのくせに(サンプルを)寄こせと言うのもおかしいのでは」
「(超電導が)本当なら莫大なお金を稼げるはずなのに...サンプルを提供せず連絡もないのが不思議でしょうがない...株式市場は完全に混乱状態なのに...何を隠したくてサンプル提供しないのだろうか」

以上 コリアエコノミクス編集部