サムスン電子、米特許モンスター「ケイミズラ」相手に勝訴…スマホ電池関連技術で

サムスン電子が米国特許管理専門会社(NPE)との特許侵害訴訟で勝訴したことがわかった。

23日、欧州法律専門プラットフォーム「Juve Patent」(独)や韓国メディアによると、ドイツデュッセルドルフ地方裁判所は今月初め、特許専門会社である「ケイミズラ(K.Mizra)」がサムスン電子を相手に起こした特許紛争1審で被告勝訴判決を下し、損害賠償を含む原告の請求をすべて棄却したことが分かった。 ケイミズラは即座位に判決に不服を申し立てたという。

Juve Patentの当該報道記事(英文):https://www.juve-patent.com/cases/samsung-and-allen-overy-avoid-german-judgment-over-android-system/

ケイミズラは昨年、サムスン電子が保有する「移動端末の電力消費予測方法及びシステム(特許番号EP 2 174 201)」というタイトルの特許を侵害したとして訴訟を提起した。この特許は、ユーザーの行動を分析してバッテリー寿命を予測する技術を含んでいる。サムスン電子がケイミズラの特許を無断盗用してギャラクシー(Galaxy)シリーズのスマートフォンを製造したと主張した。

ケイミズラ側は公式声明を通じ、「製品開発中に多くの時間をかけてテストするよりも、ユーザーの行動を分析して残りのバッテリー寿命を導き出す方が正確だ」とし、「アンドロイドOSの初期バージョンを搭載したサムスンモバイルのバッテリー寿命予測機能は、当該特許を盗用した」と指摘していた。

ケイミズは特許を購入した後、これを基に訴訟を提起して収益を上げる会社だ。パテントトロールと呼ばれる会社の一つだ。サムスン電子との訴訟で争点となった技術もオランダ応用科学研究機構(TNO)が開発した後、ケイミズラが特許権を購入したと伝えられる。同社は日本の東芝にも訴訟を起こしていることで知られる。