サムスンディスプレイが考案した明るさ測定法、国際標準に採用される。

サムスンディスプレイは20日、昨年業界初の国際半導体装備材料協会(SEMI)に提案した体感輝度(XCR)測定法が最近、国際標準として正式制定されたと明らかにした。

体感輝度測定法は、輝度(光源の単位面積当たりの明るさ)値が同じ場合、色再現性に優れたディスプレイがより明るく見える現象を体感輝度という概念で説明し、これを客観的に測定できるように標準化した画質評価法だ。

※サムスンディスプレイの当該発表文(ハングル):https://news.samsungdisplay.com/34102

以前は、ディスプレイの明るさ性能を輝度だけで説明していた。ディスプレイの明るさがろうそく1本で一定面積を照らすときの単位明るさ(1ニット)より何倍明るいかを計算する方法である。

写真:サムスンディスプレイの超大型77型テレビ用QD-OLED(同社提供)

ただし、輝度計で測定した二つの画面の輝度値が同じでも、実際の人間の目で見たときには違いが感じられるという問題がある。

人が感じる明るさには輝度だけでなく、色の種類と彩度も影響を与えるため、従来の輝度測定法はこれを反映できなかった。

サムスンディスプレイの2023年型QD-OLED(有機発光ダイオード)は、色再現力が優れており、現存するOLEDディスプレイの中で最も体感輝度が高いと測定されたと同社は伝えた。

サムスンディスプレイは「今後、消費者が客観的な情報を通じて体感輝度が高い製品を選択し、実際の視聴環境で大幅に改善された輝度性能を体験することができるだろう」と述べた。