LG化学、トヨタの北米生産EV車に正極材を提供へ…3千億円規模

最近、LGエナジソリューション(LGES)がトヨタと大規模な電気自動車バッテリー供給契約を結んだのに続き、LG化学もトヨタと二次電池素材である正極材の供給契約を締結した。

LG化学は10日、トヨタ北米生産・技術担当法人(Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc.)に2030年まで電気自動車用正極材を供給する中長期契約を結んだと発表した。契約金額は2兆8千600億ウォン(約2971億円)規模だ。

※LG化学の当該報道資料(ハングル):https://www.newswire.co.kr/newsRead.php?no=975964
※LG化学の当該電子公示(ハングル):https://dart.fss.or.kr/dsaf001/main.do?rcpNo=20231010800654

契約により、LG化学は米国インフレ防止法(IRA)上のバッテリー核心鉱物要件を満たす正極材を生産・供給し、トヨタと長期的な協力関係を構築する計画だ。

最近、LG化学と同じLGグループに所属するLGエナジーソリューションも、トヨタとの間で年間20ギガワット時(GWh)規模の電気自動車バッテリー長期供給契約を締結したと明らかにしている。

ただし、LG化学は今回の正極材供給契約はLGエナジーソリューションのバッテリー供給契約とは別だと説明している。

LG化学のシン・シンチョル副会長は「北米の電気自動車購入顧客に高い品質と安定性を提供するため、トヨタとの協力を拡大していく」とし、「グローバル市場に対応する安定的な供給網を基に総合電池素材リーダー企業としての地位を確固たるものにする」と述べた。

(参考記事:LGES、トヨタとEV電池供給で大型契約…年20GWh(発表全文日本語訳)