サムスン電子2023年第3四半期実績発表カンファレンスコール全文(有料)

以下は、決算発表後に行われたカンファレンスコールの全文である。IR担当のソ・ビョンフン副社長 ▲メモリ事業部のキム・ジェジュン副社長 ▲システムLSI事業部のクォン・ヒョクマン常務 ▲ファウンドリ事業部のチョン・ギボン副社長 ▲サムスンディスプレイ(SDC)のチェ・クォンヨン副社長 ▲MXダニエル・アラウゾ常務 ▲映像ディスプレイ(VD)のノ・ギョンレ常務が参加した。

(参考記事:サムスン電子のQ3決算発表全文訳…半導体赤字は4150億円
(参考記事:サムスン「来年HBM供給を今年の2.5倍以上に増やす」「すでに顧客と協議完了」

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まず、2023年第3四半期(7~9月)の業績について説明する。全社売上高は、フラッグシップスマートフォン新製品の発売とディスプレイプレミアム製品の販売拡大などにより、前四半期比12.3%増の67.4兆ウォンを記録した。売上総利益はMXとディスプレイ製品ミックスの改善などで前四半期比2.4兆ウォン増の20.8兆ウォンを記録し、売上総利益率も30.6%から30.8%に微増した。

販売管理費は18.4兆ウォンで前四半期比0.7兆ウォン増加したが、将来の成長に向けた積極的な研究開発が続く中、スマートフォン新製品の発売に伴う広告宣伝費の増加などに伴うものだ。売上高に対する販売管理費の割合は2.3%減の27.2%を記録した。営業利益は、DSの赤字が減少する中、堅調なMXフラッグシップの販売とディスプレイ主要顧客の新製品需要の増加などにより、前四半期比1.8兆ウォン増の2.4兆ウォンを記録した。

まず、DS部門は、高付加価値製品の販売拡大と販売価格の上昇などにより、前四半期比赤字幅が縮小した。システム半導体は、主要稼働ゾーンの需要回復が遅れるなど不振が続いたが、ファウンドリが過去最大の四半期受注を達成するなど、今後の成長のための基盤を確実に固めた。

ディスプレイは、中小型の場合、主要顧客社の新規フラッグシップ製品の発売に積極的に対応し、前四半期比で利益が大幅に増加した。大型は需要拡大と原価改善などにより赤字幅が縮小した。DX部門は、競争が激化する中、スマートフォンやプレミアムTVの販売拡大などで堅調な業績を維持した。

ネットワークは、通信事業者の投資減少で北米など主要海外市場の売上が減少した。生活家電は、繁忙期効果の減少などで前年並みの実績を記録した。HARMANは全体的に電装顧客からの受注が増加する中、カーオーディオの販売拡大とポータブルスピーカーなどのコンシューマーオーディオの販売好調などにより、四半期最大の業績を達成した。

第3四半期の為替は、ドルやユーロなど主要通貨の平均為替レートの変動が全体的に大きくなかったため、前四半期比の全社営業利益への影響は軽微だった。

[2023年第4四半期および2024年の見通し] 

第4四半期(10~12月)は、グローバルIT需要が徐々に改善すると予想される中、DSはHBMなど高付加価値製品の販売と技術リーダーシップに集中し、ディスプレイとDXはプレミアム戦略の強化を通じて堅調な収益性を維持する努力を継続する。