米有力銀が警告「韓国金融市場から資金流出の可能性」「不確実性高い」

韓国聯合インフォマックスによると、米金融大手のBNYメロンは2日、韓国の資金離脱に関する個別報告書を発表した。

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同報告書、韓国と主要国の金利格差と韓国経済のファンダメンタルを取り上げ、資金離脱の可能性を取り上げた。聯合は「主要外国系銀行が韓国の資金離脱をテーマに別の報告書を出すことは非常に異例である」と伝えている。

BNYメロンは「米国とユーロ圏の基準金利が再調整されるなか、韓国の景気成長の下方リスクは増え、不確実性も大きくなった」とし「短期的に韓国資産価格が圧迫される可能性が高い」と総評した。

BNYメロンは韓国の景気不振状況を指摘。韓国銀行が発表した2月の企業景気指数(BSI)は製造業の業況が63となり、2020年7月以降最も低かったことや、非製造業の状況もほとんど改善されておらず73という低いレベルに留まったことを挙げた。

韓国銀行

また2月の消費者信頼指数は90.2で、2021年(103)と2022(96)年の水準を大きく下回ったことや、1月の小売販売は増加率が去る2020年5月以降最も低調であり、2月の輸出は5ヶ月連続マイナス成長を記録したことや、韓国銀行が今年のGDP予測を最近下方修正したことなどを挙げた。

BNYメロンは「韓国の景気回復は中国の景気と情報通信(IT)産業にかかっているが、中国景気の反騰と持続可能性と関連して、海外観光活性化に不確実性が相当ある」と説明した。

他にも地政学的緊張も懸念材料として挙げられ、韓国半導体メーカーが米国政府から中国現地工場と関連した制裁を受ける可能性があることなどが指摘された。

また、韓国金融市場から外国人資金離脱の可能性が大きくなり、通貨ウォンに対する外国人心理も後退するとBNYメロンはみている。BNYメロンは「私たちはこれが資本流出のリスクを高めたり、少なくとも韓国への情熱を減少させたりするものと思われる」とし「実際の通貨スワップ市場では韓国資本流出の暫定的な兆しが現れている」と診断した。

BNYメロンは、米国で最も古くある金融企業の1つであり、世界的に知られている大手銀行の一つだ。

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