国際特許出願数でサムスンが世界2位に…日本は三菱電機が4位で最高

韓国のサムスン電子が昨年、世界で2番目に多くの特許を出願したことが分かった。

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2日、国連(UN)傘下の世界知的財産権機構(WIPO)によると、サムスン電子は昨年、特許協力条約(PCT)による国際特許出願件数が4387件を記録した。 前年(3041件)と比較して44%も増加した。

WIPOの当該発表:https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2023/article_0002.html

1位は中国の通信大手ファーウェイで2022年に7,689件のPCT出願を公開し、圧倒的な出願件数を記録した。

3位は米クアルコム(3,855件)、4位は日本の三菱電機(2,320件)、5位はスウェーデンのエリクソン(2,158件)の順だった。

6位は中国のオッポ(1963件)、7位は日本のNTT(1884件)、8位は中国のBOE(1884件)、9位は韓国のLG電子(1793件)、10位は日本のパナソニック(1776件)だった。

WIPO資料キャプション

サムスン電子は2位だったが、前年比44.3%の出願数増加は上位10社の中で最も伸び率が高かった。NTTも高い伸び率(前年比24.9%)を示した。

韓国企業は他に、LGエナジーソリューションが17位に、LG化学が39位に入っており、上位50位内に計4社がランクインした。

日本企業はソニーが12位、NECが14位、フジフィルムが18位、村田製作所が19位、デンソーが23位、ソニーセミコンダクタソリューションズが28位、NTTドコモが30位、日立が40位、ダイキンが42位、日立Astemoが44位、京セラが45位、シャープが46位に入っており、上位50位内に15社が入った。

一方、昨年のPCT全特許出願件数は約27万8100件で、前年比0.3%増加した。 国別では中国は7万15件で前年比0.6%減ったが、2年連続で首位を維持した。続いて米国(5万9056件)、日本(5万345件)、韓国(2万2012件)、ドイツ(1万7530件)の順だった。

公開されたPCT出願のうち、コンピュータ技術が10.4%と最も多く、次いでデジタル通信(9.4%)、電気機械(7.1%)、医療技術(7%)および計測(4.6%)の順となった。

上位10分野の技術のうち、デジタル通信(+8.7%)とコンピュータ技術(+8.1%)が最も高い成長率を示し、半導体(+6.8%)、バイオテクノロジー(+6.7%)、電気機械(+6.1%)がそれに次ぐ伸び率を示した。

2021年は健康関連技術分野の伸びが大きかったが、2022年のPCT出願では、デジタル技術分野が最も高い成長分野に返り咲いている。

教育分野では、カリフォルニア大学が2022年に552件のPCT出願を公開し、前年に続いてトップとなった。2位は浙江大学(309件)、3位は蘇州大学(303件)、レランド・スタンフォード・ジュニア大学(217件)、テキサス大学システム(187件)の順だった。

韓国の大学では、9位にソウル大学、10位に漢陽大学がランクインしている。日本の大学では東京大学が17位で最高位となっている。

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