韓国税関、「ニコチンで脱税」の電子タバコ650万本を摘発…税法の穴付く

韓国関税庁は8日、合成ニコチンを含むと虚偽申告して脱税していた液体型電子タバコ650万本分を摘発したと明らかにした。

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関税庁は昨年11月から合成ニコチンで輸入申告された液状電子タバコ64件(303品目)を全数調査したところ、虚偽申告されたケース11件(36品目)だった。

これらの品目は、天然ニコチンを含有しているが、合成ニコチンであると虚偽申告して税金を脱税したことが明らかになった。

煙草から抽出する天然ニコチンは「タバコ」として個別消費税・たばこ消費税・地方教育税などを課すが、化学物質で製造された合成ニコチンは「工業製品」に分類され、このような税金が課されない。

押収された電子タバコ/韓国関税庁

今回摘発された液体型天然ニコチン電子タバコは合計28万㎖で、約650万人が同時に喫煙できる量だ。1ml当たり内国税(韓国)が1799ウォンであることを考慮すると、脱税額は5億ウォン(約5千万円)程度と推定されている。

これに先立ち、関税庁はこのような脱税の試みを防ぐため、昨年11月にニコチン精密分析法を開発し、電子タバコに対する通関管理を強化してきた。

関税庁のヤン・ジンチョル中央関税分析所長は、「合成ニコチンで虚偽申告された割合は輸入申告件数基準17%で、脱税の試みの割合が非常に高いことが分かった」とし、「輸入物品精密分析を通じて物品間の税率差を悪用する各種脱税試みなどに対して厳正に対応していく」と述べた。

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