韓国化学大手OCIが日本企業トクヤマと半導体用ポリシリコンJV設立へ

OCIが日本の化学専門企業であるトクヤマと協力してマレーシアに半導体用ポリシリコン合弁法人(JV)の設立を推進する。

OCIは24日、ソウル中区の本社で開かれた取締役会で、トクヤマとの半導体用ポリシリコンJV設立のための業務協約(MOU)締結案を議決したと明らかにした。

※OCIの当該発表(韓国語):https://www.oci.co.kr/sub/pr_center/press_release_view.asp?idx=4281&pageNo=1

トクヤマは半導体用ポリシリコンのグローバル生産量3位の企業だ。

両社は来月、拘束力のある業務協約(Binding MOU)を締結した後、事業検討を経て来年上半期にマレーシアのサマラ州地域に合弁法人を設立する計画だ。

合弁法人では、年間1万1千t規模の半導体用ポリシリコン半製品を生産する。

OCIはJVで生産した半導体用ポリシリコン半製品を輸入し、韓国の群山(クンサン)工場で後処理加工後、国内外の顧客企業に完成品を販売する予定だ。

OCI群山工場は現在、完成品基準で年間4千700t規模の生産能力を備えている。合弁事業が進む場合、合弁法人で生産される半製品5千t規模を後処理する設備が2026年末に追加される予定だ。

OCIはJV設立以外にも、国内半導体ポリシリコン事業拡大のための追加投資も積極的に検討している。

このような投資を通じて、OCIはグローバル半導体市場の成長に伴う需要増加に先制的に対応し、半導体素材メーカーとしての地位を強化する計画だ。

OCIのキム・テクジュン副会長は「今回の合弁法人設立は、OCIが人的分割後、半導体とバッテリー素材など先端化学素材企業に飛躍するための第一歩」とし、「安定的な基礎化学素材事業を基盤に半導体と二次電池素材企業に強化するために積極的に投資を推進する」と述べた。

(参考記事:韓国紙「日本の蒸着機1台に1500億円…投資ジレンマに陥る韓国ディスプレイ業界」
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