EU、韓国産ラーメンの輸入規制を18カ月ぶりに解除

韓国の食品衛生当局である食品医薬品安全処(食薬処)は23日、韓国産ラーメンなど即席めん類に対し、欧州連合(EU)が進めてきた「エチレンオキシド(EO)管理強化措置」が18ヶ月ぶりに解除されることを明らかにした。

※韓国食薬処の当該発表文(韓国語):https://www.korea.kr/briefing/pressReleaseView.do?newsId=156571074&call_from=rsslink

EOは米国とカナダで農産物などの殺菌剤などに使用される物質だ。

EUは今年7月から輸入される韓国産ラーメンに対してこの措置を解除することにした。輸送期間を考慮すると、韓国で5~6月に出荷する製品から緩和された基準が適用される。

2021年8月、EUに輸出した韓国産ラーメンからEOの反応生成物として生成される可能性がある2-クロロエタノール(2-CE)が検出され、EUは昨年2月からEO管理強化措置を施行してきた。

これにより、EUは韓国メーカーにEO最大残留レベル規制の遵守を証明できる公認試験、検査機関の試験・検査成績書と韓国政府の公式証明書の提出などを要求してきた。

食品医薬品安全処は、書類提出による国内企業の困難を最小限に抑えるため、管理強化措置の施行日の延期を要請し続け、昨年6月からは措置を再検討してほしいとEU保健食品安全総局とビデオ会議を開いた。

その後、昨年11月と先月にはEU保健食品安全総局に韓国代表団を派遣し、措置解除を要請したと食品医薬品安全処は説明した。

食品医薬品安全処は、EUの今回の決定で関連企業の輸出額が1千800万ドル(約24億円)以上増加することが期待されるとし、EO基準をそのまま準用する台湾やタイなどでも韓国産ラーメンの輸出が増加すると予想した。

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