「世界革新企業100社」に韓国企業が5社、日本は38社…違いは層の厚さ?

グローバル情報サービスサプライヤー「クラリベート」(Clarivate)が発明データを比較して選定したレポート「2023年グローバル100大イノベーション企業(Top100 Global Innovators 2003)」を17日に発表した。100大企業のうち韓国企業は5社が選定されが、日本(38社)と台湾(11社) に比べはるかに少ないことが分かった。

(参考記事:韓国紙「中国で日本製半導体製造装置の問い合わせ殺到…輸出規制控え」

同レポートによると、「2023年グローバル100大イノベーション企業」は12カ国および地域から選定された。アジアの場合、前年比4社増加した58社が名を連ねた。 このうち日本は計38社が入り国別で1位を占め、台湾(11社)、韓国(5社)、中国(4社)の順で続いた。 

韓国企業はサムスンとLGが12年連続で入り、SKグループが3年連続で選ばれた。 昨年初めてリストに入った現代自動車と起亜も2023年リストに含まれた。

半導体3ナノ量産開始を祝うサムスン電子社員ら/Samsung

日本からは、AGC、ブラザー工業、キャノン、デンソー、ファナック、富士フィルム、富士通、日立、ホンダ、川崎重工、キオクシア、コマツ、コニカミノルタ、京セラ、三菱電機、三菱重工、村田製作所、NEC、日亜化学、日本電産、日東電工、オリンパス、オムロン、パナソニック、リコー、SCREEN、セイコーエプソン、シマノ、信越化学、ソニー、住友化学、住友電気、TDK、東京エレクトロン、東芝、トヨタ、ヤマハ、ヤザキなどが入った。

日本(38社)と韓国(5社)で選定数に差が付いたが、韓国はサムスンなど世界規模の企業は育ったものの、素材・部品・装置などの分野で優れた企業を持つ日本との層の厚さの部分で完敗した形だ。韓国は中小企業の数こそ日本より多いが、韓国経済紙「日本の中小企業は超一流」「文政権は国産化を自画自賛するな」

産業別でみると、電子およびコンピューティング機器分野の企業が合計26社選定され、最大の割合を占めた。 続いて化学および材料部門と半導体部門企業がそれぞれ11社、自動車部門は10社に達した。

また今回、AACテクノロジー(AAC Technologies、中国)、ナンヤテクノロジー(Nanya Technology、台湾)、ウィンボンドエレクトロニクス(Winbond Electronics、台湾)、日本電産(Nidec、日本)、オーティスワールドワイド(Otis Worldwide、米国)など合計5社が今年初めてリストに入った。

今回の報告書は、研究者や科学者、エンジニアを含む多くの専門家が使用しているDerwent World Patents Index(DWPI)とDerwent World Citation Index(DWCI)、Web of Science内のデータに基づいて作成された。

クラリベートのゴードン・サムソン(Gordon Samson)最高プロダクト役員は「今回のグローバル100大イノベーション企業報告書は、全世界の発明データを比較分析し、革新性と直接関連する指標を通じて特許出願されたアイデアの強みを評価した」 と明らかにした。

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