韓国企業が豪州に電車納品へ…2000億円規模 世界各地で受注続く

韓国の電車製造大手である現代ロテム社が豪州で2千億円規模となる電車事業を受注する可能性が高まっているようだ。

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22日、中央日報など複数の韓国メディアは、業界情報をもとに、現代ロテムと現地企業によるコンソーシアムが、豪州クイーンズランド州政府が推進する鉄道事業の優先交渉対象者に選ばれたと報じた。

同事業は計71億ドル(約9600億円)に達する規模とされ、現代ロテムは電車の製作を担当する。中央日報によると現代ロテムの受注金額は2兆ウォン(約2080億円)規模に達するとのこと。

HYUNDAI ROTEM

現代ロテムは既に豪州シドニーに電車を納品し、豪州鉄道市場に進出している。 2016年シドニーニューサウスウェールズ州交通局から2階建て電車512両を約8900億ウォン(約927億円)で受注したのに続き、2019年には追加で42両を約830億ウォン(約86億円)で受注した。

現代ロテムは2021~2022年にタンザニア(3354億ウォン=約349億円)、台湾(2078億ウォン=約216億円)、カナダ(2188億ウォン=約227億円)、エジプト(8800億ウォン=約915億円)など、計約2兆ウォン(約2080億円)の鉄道関連事業を受注するなど国際事業が好調だ。

また昨年11月のムハンマド・ビン・サルマンサウジアラビア皇太子の訪韓を契機に、サウジ投資省と現地に鉄道車両製造工場を設立する内容の業務協約を結んだ。サウジ鉄道庁で推進する2兆5000億ウォン(約2600億円)規模の高速鉄購買事業に協力し、次世代水素機関車も共に開発することにした。

現代ロテムの鉄道部門は全体の売上の約60%を占める。 同社の売上は2021年2兆8725億ウォン(約2985億円)から昨年3兆1633億ウォン(約3288億円)に増えた。現代ロテムは戦車(K2)も製造しており、こちらもポーランドへの輸出などで好調だ。

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