現代自動車がGMインド工場を買収 1位スズキ追撃に狼煙

現代自動車グループがインド事業拡大に乗り出す。同市場でシェア2位の現代車が更なるプレゼンス拡大のために動く。

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現代自動車は13日、マハラシュトラ州ゼネラルモーターズ(GM)のタレガオン工場買収のためのタームシート(Term Sheet)を締結したと明らかにした。

タームシートは投資の基本条件に対する拘束力のない契約で、より詳細で法的拘束力のある買収契約は今後行われる予定だ。

現代自動車インド法人はこの日、「急成長するインド自動車市場で安定的に車両を供給するため、インド・ゼネラルモーターズ(GM)の資産を買収する過程にある」と明らかにした。

また、買収は関連政府当局の規制承認と確定的な資産購入契約の署名及び関連当事者の条件履行を条件とすると付け加えた。

現代自動車がGM工場を買収すれば、インドに2つの組立工場で年間90万台の生産能力を確保することになる。

現代自動車は現在、インド南部チェンナイで年間70万台の能力を備えた第1・第2工場を運営しており、GMインド工場は20万台の生産能力を持っている。

インド市場は中国、米国に次いで世界3位の自動車市場に成長し、現代自動車はインド現地工場で生産した車両をインド内需販売とともに、近隣の東南アジア市場に輸出している。

現代自動車は2028年までにインドで全6モデルの電気自動車を発売する計画だ。

GMはインド市場の販売不振で2017年からインドで新車の生産・販売を中止し、インドの労働者との法的争いなど複雑な問題が続き、2018年に完全撤退した。

GMは2019年、中国の長城汽車にインド工場を売却することで合意したが、インド政府及び該当州の規制承認を得られず、結局交渉は決裂した。

インドの自動車市場は2021年基準でスズキ(マルチスズキ)が約44%(約136万台)のシェアを占め、最も高い占有率を誇る。スズキは1980年代初頭からインドに進出した。一方、現代自動車は1998年からインド市場に車を供給しており、2021年基準ではスズキに次ぐ16.2%(約50万台)で市場2位の占有率を収めている。

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