聯合ニュースなど韓国各紙は、日経新聞記事を引用し、日本政府が早ければ来年、長さ100㎞を超える高速道路の一部に自動運転専用車線を導入すると報じた。
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報道によると、自動運転専用車線は首都圏と名古屋周辺を結ぶ新東名高速道路の静岡県内の一部に設置される。具体的には浜松サービスエリアと駿河湾沼津サービスエリア間の約115㎞の区間となるようだ。日経は完全自動に近い「レベル4」の実用化を想定していると伝えている。
片道3車線であるこの区間は、まっすぐな道が多く、渋滞が発生しにくいため、自動運転に適していると評価され、日本政府は道路に一定間隔で電子センサーとカメラを設置して路面と車両の状況を把握し、安全運行に必要な情報を提供する方針だ。
長さ100㎞以上の高速道路区間で自動運転車線が作られるのは世界初だという。
一方、韓国政府も今年上半期まで既存の高速道路2箇所を自動運転専用車線に指定し、運営する方針であり、2035年には新車の半分以上を自動運転車で普及させる計画だ。
韓国国土交通部は昨年9月にこのような内容を盛り込んだ「モビリティー革新ロードマップ」を発表し、2023年上半期まで既存の高速道路に自動運転専用車線を運営することや、深夜時間帯の自律走行貨物車を対象に優先的に高速道路の自動運転専用車線を適用することなどを明らかにしている。
韓国では最近、レベル3の自律走行機能を備えた自動車が発表されているが、国は今年中にレベル4レベルの自動運転車に関する制度も設ける方針だ。ちなみに世界で初めてレベル3搭載車として評価されているのは2021年3月にホンダが発売した新型レジェンドだ。
自動運転車は技術段階によって0~5段階に分けられる。条件付き自律化と呼ばれるレベル3は、緊急時にドライバーが介入しなければならないが、レベル4では緊急時にもシステムが対応し、ドライバーの介入がなくなる。レベル4までは特定の区間でのみ自動運転が可能だが、レベル5になると全区間で自動運転が実現される。
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