韓国紙「日本車は中国市場で苦戦…EV適応できず」…韓国車はどうなのか?

韓国聯合ニュースは22日、ブルームバーグ通信の同日報道を引用し、日本の自動車メーカーが中国市場で苦戦していると報じた。中国市場で電気自動車の需要がますます大きくなる中、トヨタ・ホンダ・日産など日本の自動車企業がこれに適切に適応できず、遅れているというのが理由だ。

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トヨタは昨年、10年ぶりに中国市場の販売量が減少し、ホンダと日産も最近2年間、販売量が減少した。コロナの影響もあるが、電気自動車の市場浸食が最も大きな原因であるという指摘が出ていると伝えられた。

中国公安部交通管理局の統計によると、昨年中国で新規登録された車両2232万台のうち23%にあたる535万台が電気自動車を中心とした新エネルギー車(ハイブリッド車・水素車)だった。

中国当局が2017年から新エネルギー車産業支援政策とともに消費補助金を支給し、中国で電気自動車ブームが起きた。これに米テスラや中国BYDが競争を繰り広げ、フォルクスワーゲンや現地メーカーが続くも、「中国の電気自動車市場でシェア20位以内に日本企業はない」とブルームバーグは伝えた。

ブルームバーグは、中国でテスラが高価な電気自動車を支配し、中国土着企業が中低価格の電気自動車で勝負をかけることで、日本の自動車企業の立場が狭まると分析し、日本企業が中国市場の転換に戸惑っているという専門家の見方を伝えた。

また、日本の自動車企業が電気自動車に消極的な理由に、中国企業より品質と価格競争力が劣るためという分析もあるという。中国の電気自動車企業は高価格または中低価格市場でいずれも頭角を現しているとのこと。

一方、中国市場で日本企業以上に苦戦しているのが韓国の自動車メーカーだ。ニューシスによると、現代自動車(北京現代)の中国での年間販売量(卸売基準)は昨年約27万台で、起亜自動車は約13万台となり、合計販売量が40万台をわずかに超えたが、シェアは約1.7%に過ぎなかった。トヨタ(8.1%)やBYD(8.0%)に遠く及ばなかった。

2016年には現代自動車だけで100万台以上を販売していたが、現地ブランドとの競争に敗れ徐々に立ち位置を失っており、現代・起亜が力を入れている電気自動車分野も、中国では米国のテスラや現地メーカーとの競争に勝てないでいるのが実情のようだ。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは以下のようなコメントが投稿されいている。(※ネイバーニュースコメント参照)

「韓国企業が先に終わる」
「全世界の商用車の50%以上は3~4年内に中国産になるだろう」
「中国で生産して輸出するモデルに変えるべき」
「撤収が答えだ」
「中国市場は絶対に成功しない。韓国車が中国車より中国で競争力があるのか? 思ったより多くない。そして、特別な戦略もないのではないか?」

以上 コリアエコノミクス編集部

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