世界2位の電気自動車(EV)バッテリーメーカーである韓国のLGエナジーソリューション(LGES)が、2030年頃には10位に後退するという見通しが出ている。上位メーカーは現世界1位のバッテリーメーカーであるCARLをはじめ、中国メーカーがほとんどを占めると分析された。
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13日(現地時間)、BNNブルームバーグの記事によると、昨年基準で電気自動車のバッテリーシェアはCATL(寧徳時代新能源科技)が37%で圧倒的な1位を占めた。
次いでLGESとBYD(中国)が14%で共同2位だった。続いて日本のパナソニック(7%)が3位となり、韓国のSKオンが5%で4位。同じく韓国のサムスン SDIはSKオンを僅かに下回り5位だった。
しかし、2030年には上位の大半を中国メーカーが占めると予想された。
ベンチマークミネラルインテリジェンス(Benchmark Mineral Intelligence)によると、CARLのシェアは13%に低下するが、依然として1位を維持すると予想された。
次いでBYD、CALB、EVEエナジー、コネックスニューエナジー、SVOLTなど1位から9位まですべて中国系企業だった。
LGESはかろうじて10位にランクインするが、SKオンとサムスンSDIは10位圏から脱落すると予想されている。
日本企業は上位10社に入らなかったが9位に予想されたエンビジョンAESCグループには日産が出資している。
BNEFによると、2030年頃、中国メーカーのバッテリー生産能力は現在より3.5倍増加し、全世界市場の70%を支配すると予測されている。
韓国の調査企業でありSNEリサーチも、昨年5月に発表した資料において、2030年に韓国バッテリー3社の市場シェアは20%に達するが、中国企業のシェアは63%に急上昇すると予想した。
一方で、2030年の企業別シェアでは、CATLが1位を維持すると予想しつつも、LGESは2位を維持し、SKオン6位、サムスンSDIは9位の生産能力をそれぞれ保有するとSNEリサーチは予想している。
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