韓国の医療技術および医療産業技術は米国と比べ技術格差が2年6ヶ月程度あることが分かった。韓国のレベルも大きく成長したが、最高技術を持つ米国と比べると技術格差が依然として存在することや、日本・中国などの技術も急速に向上していることも分かった。
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韓国保健産業振興院(KHIDI)が9日に発表した「2022年度 保健医療・産業技術水準評価」の結果によると、韓国の医療技術・医療産業技術水準は最高技術保有国である米国と比較すると79.4%水準で、技術格差は2.5年であることが分析された。日本は同81.7%の水準と分析された。振興院は肺がんなど42の疾患分野と合成医薬品など35の産業分野など計77の医療技術・医療産業技術を対象に評価・分析した。
疾患分野をみると、筋骨格及び結合組織の疾患、少子化克服技術分野で韓国の技術水準は比較的高いと分析されたが、呼吸器系分野の技術水準が比較的低いことが分かった。産業分野は、医療人工知能技術で中国が米国・欧州に次いで3位の技術水準を示しており、最高技術保有国である米国との技術格差も2.4年(韓国の技術格差2.7年)と非常に早く追い上げていることが分析された。
疾患分野は全42項目で構成されており、米国の水準を100とした場合、韓国は▲胃がん(96.8%)▲骨関節症(90%)▲脊椎症(90%)項目で高い技術を持つことが分かったが、▲前立腺がん(67.5%)▲肺炎(70%)▲心不全(73%)などの分野は低い水準に留まった。
韓国と日本を比較した場合、韓国は▲大腸がん▲頭痛▲骨関節症▲脊椎症▲不妊など5項目で日本を技術水準で上回るが、34項目では日本を下回り、3項目は同水準だった。日本は特に▲胃がん(100%)▲肺がん(89%)▲心筋梗塞(87%)▲脳出血(88%)などの分野で高い技術を有している。
一方、医療産業技術は全35項目で構成される。米国の水準を100とした場合、韓国は▲漢方医療サービス(90%)▲漢方医療機器(85%)の分野では比較的高い技術を持つことが分かった。日本は▲幹細胞(90%)▲組織工学製品(92.6%)の分野で高い技術を有することが分かった。韓国は全35項目のうち12項目で日本を上回り、18分野で下回った。5項目では同等だった。
振興院は、保健医療・産業分野の主要核心技術に対するレベル診断とその技術水準向上のための施策を策定するため、韓国を含む中国、日本、欧州、米国など主要5カ国の相対的な技術水準(%)と技術格差(年)を評価してきた。
韓国保健産業振興院のチャ・スンド院長は、「保健産業が直面している課題を成功裏に遂行するために最善を尽くす」とし、「グローバル市場競争で韓国保健産業が先に進むことができるよう、保健医療先端技術の育成と韓国企業のグローバル競争力強化を積極的に支援する」と述べた。
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