韓国デロイトグループが世界の流通企業トップ250について分析した「グローバル流通業強者2023」韓国語版レポートを発表した。
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同レポートによると、韓国からは、イーマート(60位)、クーパン(74位)、ロッテショッピング(91位)、GSリテール(162位)、ホームプラス(215位)、新世界(224位)など計6社の韓国企業がランクインし、特にクーパンの場合、前年比50%に迫る増加率で24ランクアップした74位を記録した。
昨年まで「最も速く成長したグローバルトップ10」のうち1位を記録していたクーパンは、今年順位が3位に下がったが、韓国企業の中で唯一最も速い成長率を見せた企業10位以内に入った。
クーパンは5年間の年平均成長率61.7%を記録した。報告書は、クーパンの売上高の伸びの背景に「アクティブ顧客(期間内に1件以上の購買履歴がある顧客)数の増加(15%)」と「アクティブ顧客1人当たりのネット流通売上高の増加(30%)」を主な要因として挙げた。
デロイトの調査結果によると、韓国企業では、イーマート(60位、3ランク下落)、クーパン(74位、24ランク上昇)、ロッテショッピング(91位、15ランク下落)、GSリテール(162位、5ランク下落)、ホームプラス(215位、35ランク下落)、新世界(224位、再入場)がグローバルトップ250にランクインした。
クーパンの順位が24ランク上昇し、新世界がTop 250に再登場したが、残りの企業の順位は下落した。特にホームプラスは35ランクも下がり、200位外に落ちた。昨年の調査でトップ250に入れなかった新世界は、「高級品の報復消費」を基盤とする新世界百貨店江南店の売上高が好調で前年比33.3%増加し、グローバルトップ250に再登場した。
一方、グローバル1位の流通企業の座は昨年と同じくウォルマートが占めた。
その後にアマゾン、コストコ、シュバルツグループ、ホームデポ、クロガーなどが続いた。グローバルTop 10流通企業ランキング内の企業は新規参入や離脱などの変化がなく、中国の京東.comの順位が7位に2ランクアップしたことが注目される。
日本の流通企業としては、セブン&ホールディングスが前年比5ランクUPとなる15位にランクインした。続いてイオンホールディングスが17位(同3ランクダウン)、ファストリテーリングが57位(同27ランクダウン)などだった。
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