ASML・AMAT・日立などが対韓国投資を大幅に増やす…背景に何が?

世界の主要な半導体装置メーカーが韓国への投資を持続的に拡大している。

(参考記事:米議会調査局「米国の半導体企業支援は韓中台など競争国に比べて低レベル」

韓国メディア「ニューシス」は27日、AMATやASML、日本企業などの対韓国投資が最近増えていることを紹介し、その背景について分析する記事を掲載した。

ニューシスの当該報道(ハングル):https://n.news.naver.com/mnews/article/003/0011883037?sid=101

米国の半導体装置1位のアプライド・マテリアルズ(AMAT/米国)は、京畿道にメモリ装置の研究・開発(R&D)センターの建設作業を開始した。AMATはサムスン電子とSKハイニックスを重要な顧客としており、売上高の17%が韓国で発生している。AMATはサムスン電子とSKハイテクの半導体ファブ施設がある都市(水原、龍仁、華城)をセンター設立地として検討していると伝えられた。

また、ASM(オランダ)は火星に1350億ウォン(約143億円)を投資し、新しい研究施設と製造施設を大幅に拡充する計画だ。ASMのCEOであるベンジャミン・ロー氏は、韓国をプラズマ原子層蒸着(PEALD)製品の生産と研究開発(R&D)が可能な唯一の場所として挙げ、2025年までに1億ドル(106億円)を追加投資して京畿道は華城(ファソン)に第2製造研究革新センターを設立し、R&Dセンターと生産基地の規模を拡大すると明らかにした。

ASML(オランダ)は東灘(トンタン)に1500人を収容できる半導体施設を建設中であり、2400億ウォン(約255億円)を投資して2024年12月に入居する計画だ。ASMLは韓国支社新社屋と共に再製造センター、深紫外(DUV)-極紫外線(EUV)教育センター・体験センターを備えることになる。再製造センターは、これまでオランダに装置を送らなければならなかったサムスン電子やSKハイニックスなどの顧客が韓国でASMLの装置を修理することができるようになる。

また 米国のKLAと日本のKOKUSAI ELECTRICおよび日立ハイテクも韓国への投資を拡大している。KLAは龍仁(ヨンイン)にトレーニングセンターを設立し、技術教育と学習の機会を提供し、KOKUSAI ELECTRICは平沢(ピョンテク)工場を拡張し、クリーンルームを増設する計画だ。 また、日立ハイテクは韓国にR&D施設を設立し、半導体エッチング装置を生産する予定だ。

ニューシスは、このような日米蘭有力企業の投資拡大について「米国の中国規制により中国市場の不確実性が高まる中、業界がサムスン電子やSKハイニックスなどの大型顧客会社への依存度を考慮した結果だ」と分析してる。

(参考記事:蘭半導体装置大手「ASM」が韓国に1億ドル投資発表 「高スキル人材が豊富だから」
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