現代自動車が米国の次世代半導体ベンチャーと提携 EV性能向上狙う

現代自動車が米国の半導体スタートアップであるノミスパワー(NoMIS Power)と提携し、高電圧電力装置用の次世代電力半導体の開発に着手した。電気自動車の性能と品質改善につながる見通しだ。

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ノミスパワーは最近、現代自動車とパートナーシップを締結し、高電圧電力半導体素子を開発すると明らかにした。ノミスパワーは米国ニューヨーク州アルバニーに本社を置く半導体スタートアップだ。2020年にニューヨーク州立大学ポリテクニック大学(SUNY Polytechnic Institute-SUNY Poly)から分社化した。

電力半導体素子は電力変換または制御に使用されるスイッチング半導体で、電気自動車に入る核心部品だ。効率的な電力消費を担当するため、安定性と信頼性を左右する。電気自動車のほか、磁気浮上列車、太陽光発電インバーターにも使用される。

現代自動車は、次世代電力半導体素子を基に改善された電力密度と効率を備えた電気自動車を開発する計画だ。特に、電気自動車の核心駆動装置であるモーターの改善に集中する。ノミスパワーは材料、装置設計、製造、パッケージングなど電力半導体素子関連分野に対する研究開発(R&D)を通じて、現代自動車の計画実現を支援する方針だ。

アダム・モーガン(Adam Morgan)ノミスパワー最高経営責任者(CEO)は、「現代自動車とのパートナーシップは、これまでの経験と研究開発を加速し、現在までに開発された技術の商用化を促進することになる」とし、「特に電気自動車に使用される高電圧電力半導体素子の開発は、グローバル電気自動車市場で半導体技術をリードする機会になるだろう」と強調した。

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